歯石除去・
歯のクリーニング

歯石除去・歯のクリーニングは
どのぐらいの頻度で受けるべき?

歯石除去・歯のクリーニングはどのぐらいの頻度で受けるべき?歯石とは、プラークが石灰化して歯に硬くこびりついたものです。プラークとは異なり、歯磨きやデンタルフロスなどのセルフケアでは除去できません。 歯石そのものがお口に悪さをすることはありませんが、歯石はプラークが付着しやすい性質を持っているため、定期的に除去する必要があります。

歯石ができる仕組みを知ると「セルフケアでプラークをちゃんと取れば、歯石もできないのでは?」という気がしますね。確かに理論上はそうなのですが、現実問題として、48時間で石灰化してしまうプラークを全くのゼロにすることは、ほぼ不可能です。どれだけセルフケアが上手な方であっても、やはり多少の歯石が溜まってしまいます。歯石の除去は、どのような方であっても、3ヵ月〜半年に一度のペースで受けることをおすすめします。

歯石除去(歯石取り)は痛くない?

歯茎が健康な方であれば、通常、歯石除去に痛みは伴いません。しかし、歯茎が炎症を起こしていたり、歯周病が進んでいる場合などは、痛み、また出血が起こりやすくなります。痛みが想定される場合には、局所麻酔を行って歯石除去をすることも可能ですので、ご安心ください。
定期的に歯石を取り、ご自宅でのセルフケアの改善に取り組んでいけば、回数を重ねるにつれて痛みが出にくくなります。当院の歯科衛生士と一緒に頑張りましょう。

歯石を放置すると
口臭や歯周病の悪化に…

歯石が付着したままの状態を放置すると、お口の健康を損ないます。主に、以下のような悪影響が心配されます。

口臭・歯周病の悪化

歯石の表面には、無数の小さな穴があいています。細菌にとって絶好の住処となります。
歯石を放置すると、細菌が活発に繁殖し、口臭や歯周病の悪化を招きます。

口元の審美性の低下

歯石に血液の成分が混じって黒っぽくみえたり、歯茎も炎症を起こして赤く腫れてきます。歯周病の悪化に伴い、歯茎が下がったり歯間が広くなったりすることで、口元の審美性が低下します。
また、歯石にはステイン(着色汚れ)も付きやすいため、茶色っぽく見えることもあります。

歯石除去(歯石取りの方法)

歯石除去(歯石取りの方法)歯石は、スケーラーという器具を用いて除去します。
スケーラーには超音波の力で歯石を除去できる「超音波スケーラー」と、細かいところの歯石も感知して丁寧に除去することのできる「ハンドスケーラー」があります。
歯石の量や、付着している箇所に応じて、超音波スケーラーやハンドスケーラーを用いて適切に除去していきます。炎症がある場合などは、多少の痛みや出血を伴いますが、局所麻酔をして行うこともできますのでご安心ください。
なお、歯肉縁上(歯の見えている部分)の歯石除去を「スケーリング」、歯肉縁下(歯周ポケット内)の歯石除去を「ルートプレーニング」と呼びます。

フラップ手術が必要になることも

スケーリングやルートプレーニングで完全な改善が認められなかった場合には、フラップ手術を行います。
フラップ手術では、歯茎を切開し、歯周ポケットの奥深くの歯石、沈着物を徹底的に除去した後、縫合します。
状態によっては、骨の再生手術を行わなければ治すことが難しい場合もあります。
再生手術は当院では保険適用外となりますので、患者様それぞれの状態をしっかり精査し、ご説明した上でご提案致します。

歯のクリーニング「PMTC」

歯のクリーニング「PMTC」

PMTCとは
P(プロフェッショナル):歯科医師、歯科衛生士
M(メカニカル):機械的な
T(トゥース):歯
C(クリーニング):清掃
の略です。
歯科医師または歯科衛生士が、特別な器具を用いて歯石やプラーク・着色を落とす歯面清掃を「PMTC」と呼びます。特別な機械を使って、バイオフィルムごと汚れを除去することができるのがPMTCのメリットです。
プラークや歯石は歯のザラザラしている部分に付きやすくなります。PMTCを定期的に繰り返していくことで、歯の表面がツルツルになっている期間が長くなり、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

歯石除去の費用の目安

歯周病治療の一環としての歯石除去、つまり保険適用での歯石除去は、3割負担の方で1回あたりおよそ2,000~3,000円ほどの治療費がかかります。
ただ、保険適用であるためには、何度か通院しながら歯石除去を行う必要があります。またその他、レントゲン検査などの費用がかかることもあります。

 

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