できるだけ歯を抜かないための
歯周組織再生療法
歯周病の進行によって顎の骨が溶けてしまった場合、それ以上の吸収を食い止め、維持するのが一般的な歯周病治療ですが、歯周組織再生療法という方法であれば、溶けてしまった顎の骨を再生させることが可能です。
広島すとう歯科・歯周病クリニックでは「エムドゲイン」を使った歯周組織再生療法に対応しております。顎の骨の再生によって、歯が抜けてしまう事態を回避できる可能性が高まります。
日本歯周病学会歯周病専門医の院長は、これまで数多くエムドゲインによる歯周組織再生療法を行って参りました。どうぞ安心してご相談ください。
エムドゲインを使用した
歯周組織再生療法
顎の骨の吸収が進んだ部位に、若い豚の歯胚から抽出精製したタンパク質「エムドゲインゲル」を塗布して縫合します。これにより、骨が形成されるときに近い環境が作られ、顎の骨の再生が促されます。
なおエムドゲインは、2002年に厚生労働省より認可され、世界では200万症例以上の実績があります。
エムドゲイン治療の流れ
- 歯茎を切開し、歯の根元にかけて剥離します。
- プラーク、歯石を徹底的に除去します。
- 顎の骨が溶けてしまった部位に、エムドゲインゲルを塗布します。エムドゲインの塗布と同時に骨の移植材を填入する場合もあります。
- 切開した歯茎をもとに戻し、縫合します。
- 2〜4週間後、抜糸します。
歯周組織再生療法が
適応されるケース
歯周組織再生療法が適応となるのは、歯周ポケットの深さが6ミリ以上、幅2mm以上の垂直性骨欠損(部分的な垂直性の骨の吸収)が認められるケースです。高血圧、糖尿病、心臓病といった基礎疾患をお持ちの場合は、かかりつけの先生と連携し、判断します。なお、喫煙されている方は、良好な結果を得るためにも禁煙されることをおすすめします。
当院では、検査により正確に適応を見極め、適切な治療を行って参ります。
歯周組織再生療法の
メリット・デメリット
歯周組織再生療法は、溶けてしまった顎の再生が可能な、画期的な治療です。しかし効果には個人差があり、決して万能な治療ではありません。 メリットだけでなく、デメリットについても、十分に理解しておく必要があります。
- メリット
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- 自分の歯を使い続けられる可能性が高い
- 50~90%の骨の再生が可能であり、歯周ポケットが浅くなる
- 合併症のリスクが低い
- デメリット
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- すべての症例が適応となるわけではない
- 適応となった場合も、骨が再生される量には個人差がある
- 骨の再生までにはある程度時間がかかる