矯正歯科(大人の矯正)

今からでも間に合う!?
大人の矯正

今からでも間に合う!?大人の矯正小児矯正の場合は、顎が成長過程であること、永久歯への生え替わりがあることなどから、治療開始のタイミングはさまざまです。一方で大人の矯正の場合、すでに顎の成長が終わり、生え替わりもないため、いつでも治療を開始することができます。
年齢の上限について、特に決まりはありません。ただ、ある程度顎の骨が健康である必要があるため、歯周病がある場合は先に基本的な歯周病の治療を行います。ただし、骨の吸収などがみられる場合には歯周病の外科処置を先に行うか、矯正治療を先に始めるのかは歯科医師が状態を見て決定します。

近年は、40代、50代で矯正治療を開始される方もおられます。それは、矯正治療がただ単に見た目をきれいに整えるための治療だけではなく、咬み合わせ治療のための矯正治療であったり、インプラントを正しい位置に埋入するための部分的な矯正治療であったり、あるいは歯周組織の再生を狙ったものであったりするということも挙げられるでしょう。

見た目を美しくするということだけが目的ではなく、全身の健康、他の歯を守るためにも矯正治療が必要になることがあります。正しい矯正治療を受けることで、顎関節の症状が軽減したり、歯を失うリスクも減らすことができます。

このような歯並びでお悩みでは
ございませんか?

歯並びの乱れには、さまざまな種類があります。

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(出っ歯)上の前歯が、下の前歯より極端に前方に突き出している状態です。
骨格の問題で、上顎が全体的に前方に出ている(下顎が全体的に後方に引っ込んでいる)こともあります。

下顎前突(受け口)

下顎前突(受け口)下の前歯が、上の前歯より前方に出ている状態です。
ただ歯が傾いているのではなく、骨格の問題で下顎前突になっていることもあります。
反対咬合とも呼ばれます。

空隙歯列(すきっ歯)

空隙歯列(すきっ歯)歯と歯の間の隙間が広い状態です。乳歯から永久歯への生え替わりで改善することはありますが、大人の場合、自然に治ることはありません。

叢生(乱杭歯)

叢生(乱杭歯)歯がデコボコと並び、きれいなアーチを描けていない状態です。
八重歯も叢生に含まれます。

開咬

開咬前歯などの一部の歯が咬み合っていない状態です。咀嚼や発音に大きな支障をきたすことがあります。

過蓋咬合

過蓋咬合上の歯列が、下の歯列に大きく被さっている状態です。
正面から見たときに、下の前歯がほとんど隠れてしまうくらい重症であるケースも見られます。

交叉咬合

交叉咬合上下の歯列の正中がズレるなどして、歯の前後的な位置が逆になっている状態です。

上下顎前突

上下の前歯とも、前方に出ている状態です。
機能的な問題に加え、口元が盛り上がったような状態になるなど、口を閉じたときの見た目の問題が生じることもあります。

このような不正咬合は顎関節に症状をきたすことがあります。例えば、顎がカクカクとなる、口を開けるときに痛みを伴う、口が開かなくなることがあるといった症状がある場合は咬み合わせも併せて診察致しますので、一度ご相談ください。

*なお、広島すとう歯科・歯周病クリニックでは、症例によっては、提携の矯正歯科専門医院をご紹介させて頂いております。

大人の矯正の
メリット・デメリット

大人の矯正治療は、さまざまなメリットが期待できます。デメリットとあわせてご紹介します。

メリット
  • 口元のコンプレックスが解消される
  • 治療により清掃性が向上し、虫歯・歯周病・口臭予防になる
  • 咀嚼機能が改善され、身体の健康促進にも寄与する
  • 子供より意志を強く持てるため、治療の効果が出やすい
  • 顎の成長が完成しているため、小児矯正よりも治療後の歯並びの予知性が良い
  • お口の中全体の治療の一環として行う場合、他の歯の予後もよくすることができる
デメリット
  • 矯正期間中の虫歯・歯周病リスクがやや高くなる
  • 歯磨きが難しい、食べ物が詰まりやすい(ワイヤー矯正)
  • 歯磨き、食事の際に取り外す必要がある(マウスピース矯正)
  • 保定を行わないと後戻りのリスクがある

大人の矯正はどのぐらいの期間がかかるの?

大人の矯正はどのぐらいの期間がかかるの?ワイヤー矯正やマウスピース矯正の場合、治療期間はおよそ2~3年です。部分矯正であれば、6ヵ月~1年ほどで終えられます。
なおいずれの場合も、矯正装置を取り外した後、後戻りを防ぐための保定装置をほぼ同じ期間、装着する必要があります。

当院で行う矯正治療について

前歯1・2本からの
矯正をしたい方向け(部分矯正)

前歯1・2本からの矯正したい方向け(部分矯正)「前歯の傾きが気になる」「すきっ歯が気になる」というときにご検討いただきたいのが、部分矯正です。
前歯のみにブラケットとワイヤーを取りつけ、部分的な矯正を行うことができます。また当院では、マウスピースによる部分矯正も行っています。主に前歯の1~2本の軽度の歯並びの乱れを改善します。前歯は奥歯よりも動かしやすいため、全顎矯正と比べると治療期間が短くなります(6ヵ月~1年ほど)。また、費用も抑えられます。
前歯の1~2本の歯並びが気になるというときには、ぜひ当院にご相談ください。もっとも目につく前歯を治すことで、笑ったときの印象が大きく変わります。

ただし、部分矯正が適応かどうかについては診断の上でお伝えさせていただきます。

*部分矯正の場合でも症例によっては、提携の矯正歯科専門医院をご紹介させて頂いております。

このようなお悩みの方に
部分矯正はおすすめ
  • 前歯のすきっ歯、出っ歯、捻じれ、デコボコが気になる
  • 費用を抑えた、短期間の矯正治療を受けたい
  • 大切な記念日が1年以内に迫っている
  • 前歯以外の歯並びは良好
  • 以前に矯正治療を受けたが後戻りがある
また、部分矯正は、前歯の審美的な目的だけではなく、
  • 抜けた歯を放置したために隣の歯が傾いてきた、咬み合う歯が伸びてきた場合
  • 歯冠部が大きく失われるほど虫歯が進行した歯を引っ張りあげ(挺出)、被せ物を取り付けたい場合
に対しても矯正を行っております。

上記のようなお悩みがございましたら、広島すとう歯科・歯周病クリニックにご相談ください。

部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正には、デメリットも存在します。当院では、メリットだけでなく、デメリットまで知っていただくことを大切にしております。

メリット
  • 前歯は奥歯よりも動かしやすいため、短期間で治療を終えられる
  • 費用が抑えられる
  • 痛みが少ない
  • 全顎のワイヤー矯正と比べると目立ちにくい
  • 全顎のワイヤー矯正と比べると食事・歯磨きの邪魔にならない
  • 基本的に抜歯が必要ない
デメリット
  • スペースを作るためエナメル質の側面を削ることがある
  • 歯並び、咬み合わせに全体的な問題がある場合には適応とならない
  • 適応となっても、全体の歯並びの美しさを追求する場合にも向かない
部分矯正の治療期間は?

部分矯正で動かすのは、基本的に前歯です。前歯は、奥歯よりも歯の根の形がシンプルであるため、同じ距離でも早く動かすことができます。
部分矯正の治療期間は、おおよそ6ヵ月~1年ほどです。場合によっては、それより短い期間になることもあります。

ブラケットによる部分矯正

歯の表側にブラケットを取りつけ、そこに通したワイヤーの力で歯を動かす方法です。
ブラケットは6~10個使用します。全顎矯正で24個のブラケットを使用することを考えると、かなり小規模な装置と言えます。ただやはり、目立ちにくさという点ではマウスピースに劣ります。
一方で、矯正力という点では、ややこちらの方が優れています。

マウスピースによる部分矯正

透明で薄いマウスピースを交換していくことで、前歯のみを動かします。最大の特徴は、その目立ちにくさです。まわりに気づかれずに矯正治療を行うことが可能です。
また、食事と歯磨きの際には取り外せるため、食べ物が詰まる・歯磨きが大変といったストレスがありません。
デメリットとして挙げられるのは、1日20時間以上の装着が必要なこと、装着中は水以外のものを口にできないことです。

全顎を矯正したい方向け
(ワイヤー・マウスピース矯正)

*全顎の矯正に関しましては、提携の矯正歯科専門医院をご紹介させて頂きます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正ブラケットを歯1つ1つに取りつけ、そこにワイヤーを通し、ワイヤーの力で歯を動かす方法です。
ほとんどすべての症例に対応することができます。ブラケット矯正、マルチブラケット矯正とも呼ばれます。
欠点としては、やはりその目立ちやすさが挙げられますが、複雑な歯の移動も可能でマウスピース矯正と比べて短期間で動かすことが可能です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正透明のマウスピースを1~2週間ごとに交換していくことで歯を動かす方法です。
装着中も装置が目立たず、歯磨き・食事の際には取り外すことができるため快適です。一方で、装着中は基本的に水以外のものを口にできません。痛みの少なさも人気の理由の1つです。
ただし、マウスピースで矯正できる場合と難しい場合がありますので、提携の矯正歯科医と連携をした上でご提案させていただきます。

矯正歯科治療の質を下げずに
治療期間を短くしたい方
(コルチコトミーを
併用した矯正)

矯正歯科専門医院と連携して行います。
全顎矯正を行う場合、治療期間は2~3年になります。この治療期間の長さがネックとなり、矯正治療に踏み込めないという方も少なくありません。
当院では、矯正歯科専門医院と連携して、コルチコトミー併用矯正を行っています。矯正治療の質を下げずに、治療期間を短くすることができます。

コルチコトミー併用矯正とは

骨の「切ったのち回復することで以前より丈夫になる」という性質を利用します。
歯肉に切開した上で骨組織に切れ目を入れ、その治癒のタイミングで装置を使って歯を動かします。このことで、通常より早く歯の移動が進みます。日本ではまだ珍しいものの、歯科先進国アメリカではごく一般的に行われている矯正方法です。

矯正歯科治療を行ったことで
「歯茎が下がった」方への対応
(歯周組織再生療法・
歯周形成外科手術)

矯正歯科治療を行ったことで「歯茎が下がった」という方への対応(歯周組織再生療法・歯周形成外科手術)矯正治療を受けたことによって「歯茎が下がった」ということがあります。また場合によっては、顎の骨の吸収を伴うこともあります。
当院では、こういったお悩みに対して、顎の骨の再生を促す「歯周組織再生療法」、退縮した歯茎を改善する「歯周形成外科手術」を行っております。

矯正歯科治療後に起こる
「歯肉退縮」とは・・・

歯肉退縮とは、歯茎が下がってしまうことを指します。審美性・機能性においてさまざまな弊害をもたらします。
主な原因としては、歯周病、歯磨きの力が強い、咬み合わせが悪い、歯ぎしり・食いしばりが挙げられます。ただ、矯正歯科治療によって歯肉退縮が起こることもあります。

矯正歯科治療後に「歯肉退縮」が
起こる原因

矯正歯科治療で歯肉退縮が起こる原因としては、以下の2つが挙げられます。

顎の骨から外れた位置に歯を動かした

歯は、顎の骨に支えられています。矯正治療では、顎の骨のある範囲内で歯を動かさなくてはなりません。しかし、場合によっては、顎の骨から外れた位置へと歯を動かしてしまうケースが見られます。歯の根が歯茎の厚みを越え、露出してしまいます。

無理な力で歯を動かした

無理な力をかけて歯を動かすことで、顎の骨の吸収が進み、それに合わせて歯茎が下がるケースです。

仮に「歯肉退縮」を放置してしまった場合のリスク

歯が長く見える、歯の根元の隙間が大きくなるといった審美性の問題に加え、知覚過敏や歯の根元の虫歯などの問題が生じます。

矯正歯科治療が原因で
下がってしまった歯茎を治すには?

矯正歯科治療が原因で下がってしまった歯茎を治すには?顎の骨の再生を促す「歯周組織再生療法」や、退縮した歯茎を改善する「歯周形成外科手術」が適応となります。
当院では、いずれの治療にも対応しておりますので、どうぞ安心してご相談ください。
なお、歯周組織再生療法では「エムドゲイン」を採用しております。

歯周組織再生療法について詳しくはこちら

 

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