唾液が少ない・出ないのは
ドライマウス！？
唾液は、食事などで溶け出したミネラルを歯に戻す「再石灰化」の機能、お口の中を洗い流す「自浄作用」の機能をもっています。
様々な原因によって唾液の分泌量が低下する「ドライマウス」は、お口の健康の天敵です。以下のような症状・お悩みがございましたら、広島すとう歯科・歯周病クリニックにご相談ください。
- 口の中がネバネバしている
- 口が渇き、水がほしくなる
- 目を覚ましたときに口の中がカラカラになっている
- ネバネバで喋りづらさを感じることがある
- 水分の少ない食べ物を口に入れるのが辛い
- 唇がいつも乾燥している
- 上下の唇がよくくっつく
- 口臭が気になる
加齢とともに唾液腺の機能が
低下する
唾液を分泌する唾液腺も、他の身体の器官と同じように、加齢とともに少しずつその機能が低下していきます。唾液の分泌量が減ると、口を動かしづらくなるため、さらに唾液の量が減るといった悪循環に陥ることもあります。ただし、唾液の減少は、加齢以外の原因によっても起こります。
唾液が少ない・出ないと
どうなる？
細菌が増え、虫歯・歯周病リスクが高くなる
唾液の自浄作用が働かないため、細菌が繁殖しやすい環境となり、虫歯・歯周病リスクが高まります。
口臭が強くなる
虫歯・歯周病リスクの上昇と同じ理由で、口臭が強くなります。
口の中がネバネバと不快になる
口の中の唾液（水分）が減ることで、ネバネバとした不快な口腔環境の原因となります。
入れ歯の吸着が悪くなる
唾液の分泌量が少なく、お口の中が乾燥した状態の場合、入れ歯の吸着も悪くなります。
唾液が少ない・出ない原因
唾液が少ない・出ない原因には、さまざまなものがあります。 多くは、2つ以上の原因が重なっています。
加齢
加齢によって唾液腺機能が低下すると、唾液の分泌も少なくなります。
噛む回数が少ない
唾液腺は、噛むことで刺激されて唾液を分泌します。そのため、あまり噛まずに食べ物を飲み込む癖があったり、やわらかいものばかり食べていると、唾液の分泌が少なくなります。
口呼吸
鼻呼吸ではなく口呼吸をしていると、口腔が乾燥します。
もともと鼻呼吸であったのに、加齢によって口まわりの筋肉が衰えることで口呼吸になってしまう方もおられます。
女性ホルモンの分泌低下
更年期を迎え、女性ホルモンの分泌が低下することで、唾液の分泌も少なくなります。
精神的・身体的ストレス
ストレスを強く感じると交感神経が優位になり、粘り気のある唾液が分泌されます。
喫煙
タール、ニコチンといった物質が血行を悪化させ、唾液の分泌量が低下します。
疾患
糖尿病、甲状腺疾患、シェーグレン症候群などの疾患の症状の1つとして、唾液の分泌低下が起こることがあります。
唾液が少ない・出ない場合の
対処法
原因に応じた、以下のような対処が有効です。糖尿病、甲状腺疾患、シェーグレン症候群などが疑われる場合には、専門の医療機関をご紹介します。
よく噛んで食べる
食事の際には、よく噛むことを意識してください。よく噛むことで唾液の分泌が促されます。食後などにキシリトール入りのガムを噛むのもおすすめです。
やわらかいものばかり食べていると、噛む回数も減ってしまいます。適度に噛み応えのあるものも、食事に取り入れましょう。
口呼吸から鼻呼吸へ
口呼吸になっている方は、できる限り鼻呼吸へと移行させましょう。
ご相談いただければ、お口まわりの筋肉のトレーニングの指導を行います。
唾液腺マッサージ
耳の下にある「耳下腺」、顎と首の間にある「顎下腺」といった唾液腺のマッサージによって、唾液の分泌を促進します。
休息・睡眠・ストレス解消
日頃から休息・睡眠はしっかり取るようにしてください。また、趣味やスポーツなどで、ストレスを解消する時間も持ちましょう。
禁煙
歯周病や生活習慣病などの予防のためにも、できる限り禁煙してください。
口腔保湿ジェル、保湿剤の使用
歯科医院では専用の口腔保湿剤も取り扱っています。
上記のようなことを試しても改善しない場合、使用することも可能ですのでご相談ください。
唾液が出やすい食べ物
よく噛むことで唾液の分泌が促進されることは、先にご紹介した通りです。
その上で、以下のような食品を毎日の食事に取り入れてみてください。いずれも、唾液の分泌を促進してくれます。
- 梅干し
- レモン
- 昆布、わかめ
- 納豆
- ドライフルーツ
- するめ など
